最近の男性たちが女性に求めているものとは？
男性が求める理想の女性像、なんとも永遠のテーマです。アメリカのアイオワ大学の研究者たちによる望ましい異性像に関する調査によると、現代の男性は過去に比べ、女性の経済力を重視するようになってきていることが明らかとなりました。
この調査は1939年から10年ごとに行われている長期的なもので、参加者の大学生男女に18の性格的特徴について重要度をたずねるという形式をとっています。選択肢となる性格的特徴としては、”社交的”、”料理が上手、家事能力が高い”、”お互いの魅力と愛情”などがありました。
直近の2008年での結果では、男性にとって興味を引かれるのは、知的で経済的にも安定した女性という結果で、貞操観念はそれほど問題ではないようです。性格的特徴のトップにランクしたのはやはり”お互いの魅力と愛情”。その後には”頼りになる性格”、”精神的安定性、人間としての成熟”が続き、4位には”知性”があがりました。さらに注目すべきなのは、これまであまり上位にランクしなかった”経済力”が今回12位に躍進したことです。
世界的な不況が長引き、女性にもある程度の経済力を求めるのはもはや日本だけではないようです。結婚ハウツー本”"Marry Smart: The Intelligent Woman’s Guide to True Love”(仮題:賢く結婚する方法、知的な女性を真実の愛に導くガイド)の著者、クリスティン・ウィーランさんは、「今の世代の男性は、教育を受けた女性たち、母親や教師などに囲まれて育ってきた。現代のように経済状況が厳しいなかでは、妻にも経済的負担を担ってもらった方が、男性にとってプレッシャーが緩和されるのでしょう。人は自分と似たような相手に惹かれるといいます。調査対象者は大学生、配偶者にも自分と同程度の教育レベルを求めるのも無理はありません」とみています。
しかし、1939年から続いているこの調査で、もうひとつの大きな変化は、貞操観念についてです。1939年当時では、知性よりも貞操観念のほうがはるかに重んじられていましたが、2008年には男女ともに最下位まで転落してしまいました。70年の間に、恋愛観も大きく様変わりしましたが、男女の間柄はより平等なものに近づいたともいえるようです。
